2023.9.16 第14回定例会
第3回姫路城フィールドワーク
姫路市では、お城の世界遺産登録30周年を記念し、2月1日~29日に特別公開することになった。
この機会にネットの会の柴田さんが元・ガイドであることから今回の見学を企画され、藤原先生、薮下さん、及び、その友人ら一行が冬の雨もなんのその、2月25日、今まで非公開のエリアに足を踏み入れた。
その昔、身分制の時代に、このエリアを訪れることは小生など、できなかったはずだが、幸運なことに、堂々と観覧できる。そこで、脳裏は、一日城主になった気分で久々のお城訪問となった。
ご存じのように、姫路城は、美しくて、しかも強靭なことで、全国№1の座にある。その美と力の源泉は、連立式天守の櫓群にある。その構想を立てた池田輝政は、原型をふるさとの豊橋の吉田城からヒントを得たという。なるほど、と浅学の小生など、うなずいた次第である。
西小天守の機能と構造は、上がったり、降りたりという見学の過程で体験できた。パンフッレトによれば、その機能を一言でいえば、水の各門と連動して、天守曲輪を防御するための最終防御施設となるための櫓、とのことだ。そして、その構造は望楼式の三重櫓で、内部は地上3階、地下2階となっている。
観覧の日は、年間約100万人の訪問者がある名所にたがわずインバウンドの観光客などで、ごったがえしていた。明治維新前の城主、酒井家のトップがこのような観光の姿を見たら、どう思うか想像すると、興味深い。城は、戦いの城から、魅せる城になった。現下のウクライナでの戦争の現場を想起すると、平和な日本のこの姿、ありがたい、と思わざるを得ない。(谷川)
第19回定例会
2月17日、第19回定例会を開催しました。報告事項は「歩兵第10連隊」編集状況、HP運営状況報告など。協議事項は、「歩兵第10連隊」編集方針の議論、2月25日姫路城フィールドワークなど。意見交換の内容は以下のとおり。
・西小天守の特別公開によって、連立櫓がすべて廊下でつながっていることが初公開された。この意義は大きい。
・60年ほど前、崖を上って原始林から城内に入ったマニアックな経験がある。
・蛮社の獄で斬首になった小栗上総野介は林田藩主の娘を伴侶としていたことから、林田で顕彰会立ち上げの動きがある。
・藤原さんの「姫路城開城」と西田さんの「鷺の要塞」を読み比べた。歴史論文と小説の違いを改めて感じた。当時の戦争描写がすごいと感じた。
・歩兵十連隊の編集の作業ができないので心苦しく思っている。→これから校正が本番になる。よろしくお願いします。
・歩兵十連隊史に関心を持ってくれる人が増えてきた。先日別の人が、写真史料を持ってきてくれた。
第18回定例会
1月27日、第18回定例会を開催しました。報告事項は「歩兵第10連隊」編集状況など。HP運営状況報告は担当欠席によりなし。協議事項は、「歩兵第10連隊」編集方針の議論など。原文のテキスト化は着実に進んでおり、年度内には全文を配布して編集方針をお諮りできる見込み。
第17回定例会
12月16日、第17回定例会を開催しました。報告事項はHP運営状況など。協議事項は、「歩兵第10連隊」編集方針の議論など。後半は十連隊史原文読み合わせ。意見交換の内容は以下のとおり。
・自決した田中大将は龍野の人だったとわかった。
・祖父の遺影の軍服の襟に10と書かれている。十連隊だったのかも→言い切れないが可能性はある。
・歴史は繰り返すと言うが、まさに大地震も繰り返し発生している。大阪万博の堤防は大丈夫なのか。
・法隆寺に行った。巨大な木造建築の凄さに感動した。
・3月10日、城西名家をめぐる街歩きイベントを行う。初井家、藤森家、本徳寺行在所など。
決定事項は、今後定例会とは別に十連隊作業部会を開催すること、9月に顛衣余録をテーマに公開講座を実施すること。
第16回定例会
11月25日、第16回定例会を開催しました。報告事項はHP運営状況のほか、「鏡花水月」の開催、特別純米酒「山田の又米」の予約販売など。協議事項は、「歩兵第10連隊」復刻リメイク版の版型、編集方針の議論など。意見交換の内容は以下のとおり。
・城巽公民館でワークショップをしている。12/3に外堀をめぐるフィールドワークを行う。
・「鷺の要塞」を電子出版した。
・廣峯神社に行く機会があり、官兵衛神社を初めて見た。藤原代表の奉納品も見た
・閑谷学校に行った。近くの高校跡が資料館になっていて、名君池田光政の資料が多くあり、きめ細かな丁寧な説明書きがあった。姫路と違って岡山の人の歴史に対する関心度が高いことを実感した。
・武蔵野台地に行き、30㎞も続く河岸段丘を見た。殿ヶ谷戸庭園を見たが、庭園内に段丘があり、段丘を活用した庭園は位置が見事だった。
・「歴史と神戸」に論文掲載される。12月3日発売。河合寸翁の経済改革について既往論文の欠落部分について書いた。
→当会HPでも何らかのコメントする
第15回定例会
10月28日、第15回定例会を開催しました。報告事項はHP運営状況のほか、本徳寺にある俘虜遺物についてのコラム「古城城塞の実在モデルを求めて」の説明など。協議事項は、歩兵第十連隊原本のテキスト化作業分担など。意見交換の内容は以下のとおり
・大阪城に行った。石垣の石に感動した。秀頼自刃の石碑も見た。豊臣時代の石垣は地面に埋まっている。
・高梁市で、友人の祖父が明治時代アメリカに移民していて、当時の手紙を見せてもらった。カタカナ文語体。
・松下村塾も今でいうフリースクール。その出身者が日本の歴史を動かした。あの市長の発言はおかしい。
・通信制の高校で教えている。フリースクールみたいなもの。教育の在り方が変わろうとしている。
・家から古い文書が出てきた。父親が役所に勤めていたからその資料かと思っていたが、当会に入り祖父の資料と分かった。
第2回姫路城フィールドワーク
9月17日、元姫路城観光ガイドの柴田さんの呼びかけで2回目の姫路城フィールドワークを実施しました。今回もいいお天気でした。特別公開中の乾小天守など、この時しか見られないアングルの姫路城の写真が沢山撮れました。
第2回公開講座に約40人が参加
9月10日、船場本徳寺にて第2回公開講座を開催し、約40人(会員含む)の参加がありました。今回は、船場城西の会主催の講演会に共催する形で第2回講座と位置付けさせていただきました。
テーマは「第一次世界大戦と姫路俘虜収容所」。大正3年(1914)11月から10か月間、船場本徳寺、景福寺、妙行寺にドイツ兵、オーストリア兵捕虜の収容所がおかれていました。講師の藤原代表は、捕虜の扱いはハーグ条約に則り人道主義的に進められたことや、捕虜たちの持つ西欧技術を積極的に取り入れようとする方針から様々な文化交流が生まれたことを紹介しました。講座終了後、船場城西の会柴田氏(当会会員)の案内で、本堂裏手に残されている、捕虜が作ったとされる故郷の古城を模した遺物を見学しました。
第13回定例会
7月15日、第13回定例会を開催しました。報告事項はHP運営状況のほか、「播磨の黒田武士顕彰会」の依頼で当会会員谷川氏が後藤又兵衛について講演することなど。協議事項は、船場城西の会主催の講演会「第1次世界大戦と俘虜収容所」(講師:藤原代表)を当会共催として、当会第2回公開講座として位置付ける。意見交換の内容は以下のとおり。
・藤原代表は親族行事のため渡英中で欠席。
・船津、山田の公民館主催の教養講座で考古学の権威難波洋三先生の講演がある。
→当会HPでも宣伝する。
・大宰府の九州国立博物館へ行った。(報告)
第12回定例会
6月17日、第12回定例会を開催しました。報告事項は第1回公開講座開催状況、HP運営状況。協議事項は前回に続き事務局体制の強化について、続いて公開講座開催結果に対する総括。意見交換の内容は以下のとおり。
・今後の会員拡大について、一般会員とコア会員のような区分が必要ではないか。
→当面、現状のままとし役員の任務分担の明確化をはかっていく。
・事務局長不在の状況について、在任期間の間は事務局長代行で運営する。・公開講座の参加者数はまずまずの集まりであった。
・公開講座は市の協賛を得た方がよい。協賛がないためチラシの公民館配布ができなかった。これは反省点。
・船場城西の会から応援を出してくれた。感謝。
・新聞見てきた人は1人。新聞掲載は当日だったため、周知ができなかった。
第1回公開に約40人が参加
5月21日、船場本徳寺にて第1回公開講座を開催し、約40人(会員含む)の参加がありました。
テーマは「歴史の舞台 船場本徳寺」。講師の藤原代表は、古文書などの一次史料をもとに、姫路城開城の史実やその背景を紹介し、決して「臆して戦わず」ではなく、藩主不在の中、可能な限りの情報分析と京都九条家等との調整を図りながら苦渋の選択をした姫路藩士たちの姿を浮き彫りにしました。
第1回公開講座チラシ
第11回定例会
5月19日、第11回定例会を開催しました。公開講座開催のため、予定を変更しての平日開催であったため出席者が少ない定例会となりました。協議事項は公開講座の最終確認、空席となっている事務局長の選任等について意見交換しました。
FM GENKIでイベント告知
5月16日、FM GENKIの「飛び出せ!まちの元気人」に当会の柴田氏が出演し5月21日開催の公開講座のイベント告知を行いました。
第10回定例会
4月15日、第10回定例会を開催しました。報告事項は姫路市の団体登録完了、公開講座進捗状況、HP運営状況。協議事項は、公開講座配布資料の確認、HPに出版物紹介ページ新設について。会員意見交換の内容は以下のとおり。
・秋に第2回講座を開催してはどうか。
・三の丸御本城復元資料の説明。
・公開講座宣伝のためFMげんきに出演応募してはどうか。
第9回定例会
3月25日、第9回定例会を開催しました。報告事項は公開イベント進捗状況、HP運営状況。フィールドワークは歴史講座に変更。協議事項は、登録団体活動報告書、来年度事業実施計画書について。会員意見交換の内容は以下のとおり。
・福崎町中島地区の歴史講座について。
・京都嵯峨野、野々宮神社、落柿舎に行ってきました。
・顛衣余録の編集、最終段階に入った。
・町屋の日イベントがあった。来年度は当会としても連携していきたい。
・山田の後藤又兵衛のコラムをHPに掲載してはどうか。
第8回定例会
2月18日、第8回定例会を開催しました。報告事項はHP運営状況。協議事項は、来年度事業実施計画について。会員意見交換の内容は以下のとおり。
・毎日新聞 小川哲氏(直木賞作家)の記事について。
・船場城西の会で3月26日「千姫ゆかりの地巡り」の街歩きを行う。
・談山寺に行ってきました。大化の改新で相談した所。
・勉強会で忍町の忍者の話を聞いて来た。
・顛衣余禄の本が9月に発行予定
決定事項
・5月21日に景福寺山フィールドワークイベントを実施する。
第7回定例会
1月14日、第7回定例会を開催しました。
第6回定例会
12月17日、第6回定例会を開催しました。報告事項は古文書解読作業進捗等。会員意見交換の内容は以下のとおり。
・筑波大学名誉教授遠藤誉氏の自分史に感銘を受けた。
・唐端清太郎特別展と相生甲埼古墳について。
・HPの古文書解読サービスに解読事例を掲載したい。
第5回定例会
11月19日、第5回定例会を開催しました。報告事項はHP運営状況、姫路城フィールドワーク実施。協議事項は、姫路城見どころサイト開設、古文書解読依頼があり分担して作業に入ること等。会員意見交換の内容は以下のとおり。
・日岡山公園公園の古墳群に行った。
・東北を旅して高野長英記念館に行った。蕃社の獄で永牢となるが、逃亡し、しばらく愛媛に隠れた。
→長英は渡辺崋山と交流があった。ともに捕縛され、崋山は自決するが、長英は免れた。崋山は酒井忠実とも関係が深い。
・奥会津で河井継之助記念館を見つけた。長岡とは違う継之助への思いを感じた。
→継之助は平和路線を模索して官軍と交渉したが決裂した。官軍の窓口が好戦的な人物であったことが不幸だった。姫路は薩摩の大山綱吉が窓口だったので酷い仕打ちはなかった。
・丸岡城の資料館で酒井忠績に当てた手紙を見つけた。
・城主の在任期間の差による地域文化への影響について学びたい。
姫路城フィールドワーク
11月15日、会員でもある姫路城観光ガイドの柴田さんの呼びかけで姫路城フィールドワークを実施しました。絶好の天候に恵まれ、ガイドブックに載っていない知られざる姫路城の魅力を案内していただきました。じっくり3時間の行程でしたが二の丸から天守までで時間切れとなり、あっという間のひと時でした。
第4回定例会
10月15日、第4回定例会を開催しました。報告事項はHP運営状況、ボランティア通信での紹介記事掲載。協議事項では、ボランティア観光ガイドの柴田さんによる姫路城フィールドワーク企画。意見交換は以下のとおり。
・淀城に行った。豊臣時代の城と鳥羽伏見の戦いに出てくる城と、淀城は2つあることに驚いた。
・甲子の獄に関する小説を出版している。数少ない姫路の時代小説なので、多くの姫路の人に知ってもらいたい。
・姫路城の防衛思想についてLINEで議論してきた。官兵衛の時代は夢前川以西は敵だった。池田輝政の築城時は豊臣家があったので大阪包囲(東向き)の目的であったことは理解できる。本多忠政の時にまた西向きとなったとの主張には史料根拠がない。鷺山に西の丸、三の丸を築いたのは本多の時だが、この時、龍野藩主は息子。西向きに防御強化する必要性は低かったはず。
第3回定例会
9月17日第3回定例会を開催しました。議題は、ボランティア団体登録報告、ホームページ開設報告と掲載ルールの確認。意見交換で出された主な意見は以下のとおり。
・NHKの歴史番組は、ほとんど知られていない歴史を、新しい資料で紹介していて興味深い。姫路は幕末維新史においてずいぶん損をしている。番組にとりあげてもらうにはどうしたらよいか。
・姫路の歴史については、研究者が少なく、間違った認識も多い。
・福崎の三木家の古文書から河合寸翁の改革について、新たな事実が明らかになった。その内容は西牧組大庄屋日記とも一致するので確定されたと判断できる。
・姫路城三の丸御本城復元への機運醸成のため、タイアップした街歩きを企画してはどうか。
市民活動ボランティア団体に登録
7月21日、姫路市の市民活動ボランティアサポートセンターへの団体登録が完了しました。
第2回定例会
7月16日第2回定例会を開催しました。議題は、亀山雲平顛衣余録編纂の進捗、ホームページ開設方針、その他意見交換など。